オフィスづくりのコラム

COLUMN

植物がオフィスの心地よさを高める
「オフィス・グリーン」がもたらす効果

2022.4.25
  • インテリアデザイン
  • ウェルビーイング
  • コミュニケーション
  • 生産性

近年、居心地よく仕事ができるように、植物を取り入れるオフィスが増えています。

視界における緑の多さの割合を示す、「緑視率」という言葉をご存じの方も多いはず。また空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指すオフィス空間の評価システム「WELL認証」においても、内装に植物などの自然を取り入れることが評価項目の一つになっています。

「オフィスに植物を取り入れること」は、具体的にワーカーにどのような影響を与えるのでしょうか?オカムラでは、実際に執務空間に植物を配置し、検証を行いました。

オフィス・グリーンの効果は「コミュニケーションの活性」「ストレス緩和」「快適性」

検証では、オフィスに小型の観葉植物を複数配置し、勤務するワーカー44名を対象にアンケート調査をしました。その回答からわかった、オフィスに植物を取り入れることによる代表的な効果を3つご紹介します。

1. コミュニケーションの活性につながる

6割以上の人が、「ワーカーのコミュニケーションの活性につながると思う」と回答しました。今回の検証では、フェイクグリーンではなく本物の観葉植物を設置したこともあり、植物の成長の様子をきっかけに、ワーカー同士の何気ない会話がうまれたという意見もありました。

2. 仕事上のストレスを緩和する効果があると思う

オフィスに植物を取り入れることは「仕事のストレス(イライラ感)の緩和に効果があると思うか」と尋ねたところ、6割以上が「そう思う」と回答しました。植物を眺めることによる、リフレッシュ効果が期待できそうです。

3. 執務空間の快適性が向上すると思う

「執務空間の快適性が向上すると思う」と回答した人は7割以上でした。植物があることで、オフィスの空間の雰囲気が向上すると考えられます。

まとめ

オフィス・グリーンの導入は、コミュニケーションの活性、心理的なストレスの緩和、執務空間の快適性向上といった効果をもたらすことがわかりました。また既存の空間レイアウトを大幅に変更することなく、気軽に取り入れることができるのも魅力。オフィスの環境改善のひとつとして、グリーンの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

●オフィス・グリーンを用いた空間の例

オカムラ HEADQUARTERS OFFICE
HEADQUARTERS OFFICEは、2021年にオープンしたオフィス。オカムラの企業文化発信の場です。

point 0 marunouchi

point 0 marunouchiは、「未来のオフィス空間」を実現していくためのコワーキングスペースです。2021年に「WELL認証(WELL v2 pilot)」のゴールドランクを取得。室内には様々な植物が設置されており、会議室やテレフォンブースのパーティションをガラスにすることで、ほぼすべての座席から植物が視界に入るような設計になっており、「自然へのアクセス向上の提供」という項目で評価されています。

イラスト:ウラケン・ボルボックス

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