Loading
KNOWLEDGE
Research

テレワーク制度の 現在(いま)を知る 〈後編〉

コロナ禍をきっかけに普及が進んだテレワーク。
各企業でどのように制度が設けられ、
ワーカーはどのように活用しているのでしょうか。
オカムラでは
勤務先にテレワーク制度が導入されているオフィスワーカー2,551名を対象に、
導入されているテレワーク制度の内容や、
その評価を問うアンケート調査を2022年4月に実施しました。
前編では、その結果の中から、テレワーク制度の実態を紹介しました。
後編となる今回は、テレワークに対する課題や工夫について紹介します。

POINT:
・テレワーク制度の導入にあたりコミュニケーションやマネジメントに課題があらわれている。
・コミュニケーションやマネジメントの課題解決のために「定期的な会議の開催」を取り入れている職場は多いが、それ以外にも状況や内容、相手によって工夫をしていくことが必要だ。

テレワークの課題

前編では、従業員規模にかかわらず多くの企業で、コロナ禍を契機に恒久的なテレワーク制度の導入が急速に進んだことがわかりました。それではワーカーは、テレワークを取り入れて働くことをどのようにとらえているのでしょうか。

テレワークを取り入れて働くことの評価

「ワークライフバランスがとりやすくなる」、「健康的に働くことができる」という項目において「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人が全体の6割以上となっていました。

一方で、「コミュニケーションがとりやすくなる」、管理職を対象とした「部下のマネジメントがしやすくなる」という項目においては、「あまりそう思わない」「そう思わない」という回答が7割以上となりました。

テレワークを取り入れて働くことが一般的になると想定すると、コミュニケーションやマネジメントを今まで以上に丁寧に行っていくことが重要になります。それでは、「コミュニケーションがとりやすくなる」「部下のマネジメントがしやすくなる」という項目で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人たちは、一体どのような工夫をしているのでしょうか。

コミュニケーションの
工夫は?

ここからは、図1において「あまりそう思わない」「そう思わない」という回答の合計が半数を超えた2項目を取り上げていきます。まずは、前出の図1「コミュニケーションがとりやすくなる」という項目で「そう思う」と回答した人と「そう思わない」と回答した人に分けて、テレワーク導入下で実際にどのようなコミュニケーションの工夫がとられているのかを見ていきます。

テレワーク導入時に実践しているコミュニケーション

「コミュニケーションがとりやすくなると考えている人」は、「コミュニケーションはとりやすくならないと考えている人」より、「定期的な会議の開催」以外の工夫を実践している人の割合が多くなっていました。「定期的な会議の開催」の他にもコミュニケーションの工夫をすることで、テレワーク導入下でのコミュニケーションの課題をカバーしていると考えられます。

一方、「コミュニケーションはとりやすくならないと考えている人」は「あてはまる工夫はない」という回答が多くなっています。

マネジメントの
工夫は?

続いて、前出の図1「部下のマネジメントがしやすくなると思うか」という項目で「そう思う」と回答した管理職と「そう思わない」と回答した管理職に分けて、部下のマネジメントにおいてどのような工夫をしているのか見ていきましょう。

テレワーク導入時に実践しているマネジメント

「部下のマネジメントはしやすくならないと考えている管理職」の結果を見てみると、「定期的な会議を行う」という回答が最も多くなっていました。

一方、「部下のマネジメントがしやすくなると思うと考えている管理職」は、行っている工夫について「定期的な1on1・面談を行う」という回答が最も多くなっていました。また、「部下のマネジメントがしやすくなると思うと考えている管理職」は、「部下のマネジメントがしやすくなると思わないと考えている管理職」に比べて、行っている工夫にばらつきがあることが見えてきました。

まとめ

テレワーク導入下におけるコミュニケーションとマネジメントの方法が、働くうえでの課題になっています。

今回のアンケート結果から、これらの課題解決のためにすでに多くの職場で「定期的な会議の開催」が実践されていることがわかりました。しかし、「定期的な会議の開催」だけでは充分とは言えないようです。アンケートの結果からは、「コミュニケーションがとりやすくなると思う」「部下のマネジメントがしやすくなると思う」と回答している人は、特定の工夫に偏らず、柔軟に対応していることがわかりました。よりよいコミュニケーションやマネジメントのためには、定期的な会議といった複数人でのコミュニケーション手法だけではなく、1on1のような個別のコミュニケーションを取り入れるなど、状況や内容、相手によって工夫をしていくことが必要です。

今後希望する働き方や、オフィスや自宅の環境変化など、詳しい調査結果については、こちらからダウンロードしてご覧いただけます。

  • Research: 嶺野あゆみ、池田晃一、鯨井康志、森田舞(オカムラ)
  • Edit: 吉田彩乃
  • Illustration & Infographic: 浜名信次、藤井花(Beach)
  • Production: Plus81 inc.